あゝとに熱く!日本セキセイインコ党の解党について(3の1)(日記シリーズその2(29))

 日本セキセイインコ党の解党について(3の1)(日記シリーズその2(29))

1 序章 予感
 党首のピーちゃんは夏ばてではなかったのだ。確かに、弱っていた。彼女にとっては、私は手下であるから、指などを鳥かごに不用意に近づけると思い切り噛み付いてくるのである。ところが、最近、それがなくなっていたのだ。また、事務局長、つまり家内や、幹事長、つまり私、それに平(ひら)、つまり長男坊主が帰宅するときは、ピー、ピー、とけたたましく鳴いてくれるのだがそれもなくなっていたのだ。

2 起章 祭壇を作ったこと
 そして、日曜日の朝、8月7日、事務局長、家内が異変に気付いた。「おかしいよ」と言うので、玄関先の鳥かごのところに行って家内の後ろから覗くと確かに、亡くなって、つまり、死んでいたのだ。家内は、いつの間にか何処か行っしまった。その事実を確認するのが怖かったのであろう。

 我がセキセイインコ党は、この時、解党してしまったのだ。そして、日本国の民主党も解党すべきではなかろうか。国民の期待は大きかったが、その期待に答えることもなく、但し、大金持ちにも無駄な金を出したが、今も、出しているが、しばらくしたら子供手当ても止めてしまうし、つまらぬ、空念仏の党であったことが証明されたからだ。

 ところで、死去した党首のピーちゃんのために、幹事長の私は台所にあったドリンク剤の空箱を持ち出してきて、その底に白いテッシュを敷き詰めた。

 そして、鳥かごの中から彼女を取り出して横たえた。目は開いているのだ。その上に更に白いテッシュを何枚も掛けた。小さな箱なのに彼女には大きすぎるようにも思った。それから、おもちゃの小さなテーブルを開くと表にテッシュを敷き詰め、ドリンク剤の箱を置いた。後から、箱自体も白いシーツで包んだ方が良いと思った。

 次は、蝋燭と線香とそれらを灯す蜀台の用意だ。探して来ると箱の中にテッシュの塊が入れられていた。開いてみると彼女の餌であった。「未だ、暖かかったのよ」と家内が云った。彼女も横たわっていたピーちゃんを確認だけはしたのだろう。

 蝋燭と線香を灯した。家内は何回も「未だ、暖かかったのよ」と同じことを繰り返して云い、泣いているのだ。

 そんな騒ぎの間も、長男坊主はずっと寝ていた。彼は夜勤で7時に家を出て行くのである。私は家内に言った。「明日、行って来る」。近くの山に幾つかの墓苑があってその奥の方の一つにペットのお墓があることを知っていたのだ。その間、私は何回か線香と蝋燭を変えた。家内は餌を与えただけであった。

3 承章 長男坊主の線香のこと
 党首は我が家に来てから3年が経つ。彼女の死因だが、お尻に出来た脂肪溜による排泄不良であろう。脂肪溜についてはお医者さんに見てもらっていた。良性のようだからしばらく様子を見て、排泄に支障があるようであれば、手術する処を紹介する、といわれていたのである。

 脂肪溜の原因だが食べ過ぎのようだ。医者に言われるまでもなく、党では平の、長男坊主からも指摘されていて、ダイエット中であったのだ。

 「こんなことであれば、思い切り食べさせて上げておけばよかった」とこの言葉も「未だ暖かかったのよ」と同じように何回も繰り返して、家内は語るのだった。

 その後、私は自分の部屋に引きこもり、昼寝などしていたのだが、起き出して来た長男坊主は、蝋燭と線香を絶やさず灯し続けたそうである。

 (つづく)

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